「ドミノ」

ドミノ (角川文庫)

読み始めたとき、「あれ? これが恩田作品?」という印象を抱いてしまうようなドタバタコメディ。いえいえ、これが面白いのなんのって。
巻頭にある通り総勢27人と1匹という多すぎるんじゃないかというくらいの登場人物も何の問題もありません。一人一人のキャラが強烈かつ魅力的で、区別がつかないなんてことは一切ない。さすがこの作者、と感心してしまったり。個人的には小学生コンビがかわいくてお気に入りです。あとは俊策さんとか。
それぞれのエピソードも興味深く、それらがどんどんと繋がっていくさまはまさにドミノ倒しのようにノンストップ。
ミステリーではないけれど、エンターテインメントとして非常に面白い作品でした。読み始めたら止まらなくなってしまいます。満足しました。オススメの作品です。