「非正規レジスタンス―池袋ウエストゲートパークVIII」

はい、年1恒例IWGP。やっぱり気軽に手に取れて、ありがたい限り。本作もさらっと一気に読み終えました。
相変わらずのマコトとタカシのかっこよさは、ズルイ域だと思う。でも好きなんだから、しょうがないよね。ビシっとキメて解決する彼らが大好きで、このシリーズを追っているのだもの。
ひさびさに1作ずつ、ちろっと感想を。

  • 千川フォールアウト・マザー

シングルマザー、ユイからマコトへの最初の「依頼」。コレはちょっとわかる感じ。んー、んー、難しいよなあ。ものすごくリアルで身につまされる感じがあったり。
そしてマコトのお母さんはまじカッコイイ。ちょっと痺れます。

  • 池袋クリンナップス

ぴかぴかのトングを持ってゴミ拾いをするタカシの姿を想像するだけで萌える件。嘘ですすみません。ちょっとニヤニヤしたのは事実だけど。
展開としては予想通りといえばそうだけど、それでもカッコイイものはカッコイイし、おもしろいものはおもしろい。

  • 定年ブルドック

本作登場のキャラのなかでのお気に入りは、もちろん大垣さんだったりして。どうしてこう、いいオヤジが好きなんだろうなーw
そして最後のタカシの言葉も好き。私はいったいどんだけタカシにメロメロなんだww

全編通して、相変わらず時代の最先端を切り取るのがうまい作家だなあ、としみじみ感じていますが、特に時代性を感じたのは、コレかな。

なんにしても、仕事を本気で引き受けるには、それだけのモティベーションってやつが欠かせない。

何をきっかけに動くのか。その在り方がマコトはカッコイイ。時代も人も移り変わるけれど、どこまでも変わらない彼らが好きで、きっと私はこれからもこのシリーズを読み続けます。

以下、ネタバレ? 的な蛇足なので、一応、続きに。

ちと残念(?)なのは、全編を読むと、どーも「池袋クリンナップス」と「非正規レジスタンス」がちょっとカブった印象がありまして。パターン化しちゃうのは仕方ないのだけれど…。どちらも好きなタイプの話ではあるものの、もうちょい違った感じのも読みたいよね、とか。贅沢ですね、すみません。