「あるキング」

読書の秋のはずが、めっきり読むペースが遅くなっている。てことで、ようやく読み終えました。

あるキング

あるキング

ひさびさの伊坂新作。確かに、「読んだことのない物語」かも。新境地でもないけれど、これまでの作品とは明らかに異なる感じ。ファンタジーといえばそうなのか。そういえば「オーデュボンの祈り」もある意味ファンタジーだけれど、それともまた違う。最近の黒伊坂的な部分も濃い気はするけれど、それともまた異なる。んー、表現も評価も厳しいけれど、ひとついえる。これもやっぱり、伊坂幸太郎作品だ。
本当に、何と言うか感想が書きづらい。ただ、作者自身が楽しんで書いていたのだろうことは伝わってくる。これまでの作品に比べると、好きな作品だとはいえないのだけれど、でも嫌いにはなれない。愛があるから、なのか? まっすぐだから、なのか? とにかく、私はこの「キング」の物語に惹かれたのだ。彼の人生を追いながら、ワクワクしたのだ。
今後、伊坂作品がどういう方向に進もうと、きっと読み続けていきます。あ、「ゲッサン」も立ち読みしました。読めたら今後も読みます。ニヤニヤしつつ。…といいつつ、伊坂作品が今後森博嗣化していかないことを祈ってたりしてw いや、それもそれでいいんだけどさ。