「9の扉」

9の扉 リレー短編集

9の扉 リレー短編集

このメンツでトリが辻村深月!? …そりゃ、読むしかないでしょう。
ということで手に取った本作。そもそも当座、殊能先生の新作が読めるのがコレだけっぽいのでw
リレー小説ということで、「一体どんなものだろう?」とドキドキわくわくしつつ読んだのですが、なかなかにおもしろかったです。なんというか、作者それぞれに非常に個性が出ていて。
北村氏→法月氏(私的に初読??)のリレーで「へー」と思ったら、殊能氏に繋がると「お?」とニヤリとし、そこからの鳥飼氏(初読)→麻耶氏でさらにニヤニヤ。特に麻耶氏のこういう感じは好きだなあ。で、竹本氏(初読)のお茶会でワンクッションの後、貫井氏→歌野氏でまたしてもニヤニヤ。そうかと思いきや、ラストは辻村氏で爽やかに。読後感は非常によいです。
そして、アンカーから順にバトンが戻されていくあとがきもおもしろい。やっぱりこれだけのメンツがそろっているからなのかなあ。ま、おもしろくならない方が嘘ってことで。