「ナ・バ・テア」

ナ・バ・テア

ナ・バ・テア

スカイ・クロラ」読了後、即座に読んだ本作。うん、さすが森博嗣というべきか。
一応ネタバレになりかねないので、以下は反転。
(ここから)相方は読んで、最初の50ページくらいで「さすが森博嗣」と舌を巻いた(言いすぎ)そうですが、本作の主人公がユーヒチでないこと、そして主人公が女性であることには気付いていたんですよね。前者についてはそもそもキャラが違うということ、そして後者についてはノベルスの「スカイ・クロラ」のイラストを見て「主人公が女性?」と少し警戒していたこともあって、前作から何かその辺疑ってかかっていたこともあって。女性となると候補は2人くらいしかいなかったのですが、まあ草薙さんだろうなあと思っていたり。それでもまあ、この物語の主旨はその辺りにはありませんが。(ここまで)
どちらにしろ、これは本作単体では正直評価しづらい作品だと思います。「スカイ・クロラ」あっての本作でしょう。それにしても「スカイ・クロラ」での謎がすべて解明されたわけではなく。いずれ出るであろう続編に期待してしまったり。ああ、これだから森作品は読むのをやめられないんだよなあ。
少なくとも、この作品の終わり方の美しさ、大好きです。実は「数奇にして模型」の終わり方もすごく好きなんですが、この作品もそれと張るくらいお気に入りです。