「陽気なギャングが地球を回す」

2006年には映画化。キャストもいいし、見に行きます。

陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)

陽気なギャングが地球を回す (ノン・ノベル)

すっかり伊坂ワールドに引き込まれてしまっているため、この秋は立て続けに伊坂氏作品に手を出しております。今回もある意味期待通りの作品でした。
非常に読みやすい文章、これまで以上に軽妙な語り口。そして登場するまさに「陽気なギャング」たちは、そのキャラクターが非常に魅力的。非常に愛すべきキャラクターなのです。嘘を見抜ける男、でまかせばかりの演説名人、動物を愛するスリの名手、体内に正確な時計を持ったドライバー。
相変わらずユニークでユーモアに溢れる伊坂ワールド。こういう世界が非常に私は好きなのです。このセンスたるや素晴らしい。すっかりハマりまくり。
会話のひとつひとつや意外に(?)ドラマチックな展開など、どれをとってもかなりツボ。面白い、面白いですよ。終盤の展開の爽快なことといったらたまりません。しっかり練られたプロットにも脱帽です。
そして「ラッシュライフ」との接点も発見。以下一応反転(ここから)タダシくんってあのタダシくんですよね? お、これは時系列的にそうなるわけですか?(ここまで)
とりあえずこの作者、いっさい油断できないので、「オーデュボンの祈り」も読み返したいです。