「インシテミル」

インシテミル (文春文庫)

インシテミル (文春文庫)

以前から興味のあった、本作を読了。予定より早く読み終わったのは、1人の時間が少し長かったから…とか寂しいことを言ってみるw
とりあえず、映画化される前に読んでしまわねば! ということで。…コレ、映画化して大丈夫なのかしらん? 内容的に、見に行くかどうかはちょっと微妙かも。相方に読ませたうえで、判断しようっと。

で、本作。作者本人が語っている通り、これはただひたすら「ミステリー」な1作。作者の遊び心やいつもの気の抜けるような視点も混ぜられつつ、でもこれは本当に追及されている感じ。作者自身のミステリーへの愛も感じてみたり。
設定からして、非現実的なクローズトサークル、しかもキャラクターもどうも妙な感じ。いかにもど本格でありつつ、本当に気が抜けるというか、独特な視点が入ってペースを乱される。いかにもな感じなのに、どーも新鮮だったりして。
うん、おもしろかったです。言っていいよね、おもしろかったって。妙に懐かしい感じと新鮮な感じが織り交ぜられつつ。
とりあえず、周囲に読ませてみようかな…。