「鹿男あをによし」
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2010/04/01
- メディア: 文庫
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読みました。そういえば、万城目作品はまだ読むの2作目でした。ドラマを中途半端に見ていたり、「鴨川ホルモー」映画を見たり、モリミー日記を読んだりで、勝手に親近感を覚えておりました。
さて、思ったより読むのに時間がかかった本作。どーも序盤の主人公のうじうじした感じが性に合いませんでw 森見作品のうじうじ感は大好きなのに、万城目作品のうじうじ感は合わないってあたりが、ビミョーな人間性をついている気がします。それはそれとして。
序盤はもたついていたとしても、途中からおもしろいことおもしろいこと。特に、鹿がしゃべるあたりからww
解説の児玉清さんも書いていらっしゃいましたが、この荒唐無稽さが真骨頂というか、森見作品にないおもしろみなのです。森見作品はスケールの小ささが個人的に大好きで、万城目作品はこの突拍子のなさが大好き!
万城目ファンタジーに入ってからは、おもしろいくらいにするするとページをめくる手が止まらず、最後まで読了。「鴨川ホルモー」よりこっちが好きかも!
後味もよく、ほんのり甘く、とってもニヤニヤする感じ。読み始めはあんなに「なんかやだ…」って感じだったのに!!
てことで、おもしろい「小説」を読んだなあ、という感じです。にこにこ。
解説の児玉さんの文章も素敵。そっか、リチャードは児玉さんだったのか。ドラマもあまりに中途半端にしか見ていないので、いまさらながらちょっと見たいなあ…。