「鴨川ホルモー」

鴨川ホルモー (角川文庫)

鴨川ホルモー (角川文庫)

ようやく読みました。だって映画化されちゃうんだもん。既に読んでいた相方が「絶対行く」って言うんだもん。しかもおもしろそうなんだもん。
もともと「モリミー(森見登美彦氏)だよ」と相方から言われていた本作。私は(ご本人がこの呼び方を嫌がろうと)モリミー作品とblogから感じられる氏ご自身が大好きで、まあそれだと当然、おもしろいんだろうなあ…と思って読みました。
うん、実際おもしろい。そして確かにモリミーちっく。でも何となく、より「イカキョー」な気がしたりして。関西国立大出身者からしても、京大生のイメージというのは何だか特殊なのです。イカキョーという言葉は、やっぱりこの大学だからこそ成立する言葉なのだろうと。
モリミーよりイカキョーで、モリミーよりファンタジー。モリミーよりストーリーがしっかりしているがゆえに、モリミーより突拍子がなくて、モリミーより荒唐無稽。…モリミーと比べすぎですね。でもだって、何だよ「ホルモー」って(笑)。
blogを愛読しているため私はよりモリミーへの想いが強く、年齢が同じということで私はよりモリミーへの親近感がある。そういうのを差し引いたら、もしもモリミーより先にこの作品に触れていたら、私はもっとこの作品に衝撃を受けて、この作品を好きになったんだろうなあと思います。
とりあえず、この荒唐無稽な感じと設定の見事さは何気にツボなので、これからも文庫化を待ちつつ、万城目作品は読んでいきたいと思います。映画も見るのが楽しみです。