「リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―」

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)

リオ―警視庁強行犯係・樋口顕 (新潮文庫)

前回読んだ「隠蔽捜査」があまりにおもしろかったので、立て続けに読んだ本作。…うん、おもしろかったです。
さすがに前作のようなインパクトはありませんでしたが、相変わらずとても丁寧に描かれる主人公のキャラクターが非常に良いです。一見主役を張るようなキャラじゃないのに、読み進めるうちに浮き彫りとなるその人間像、その魅力。いやあ巧い。
そして、本作でも光る、素敵な家族愛。ラストに近い夫婦のやりとりなんて、何だかニヤッとしちゃいます。
…ま、といいつつ、実はあんまり今回の主人公は好きじゃないし、特に後半は物語展開含め、何だか「ううむ」と首を捻ってしまったりしているのですが。
おそらく、続編もいずれ読むとは思いますが、2作目にして少々熱は収まったので、まあそのうち、という感じです。