「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)

先述の通り、ポップさを求めて手に取った本作。期待通り、ポップ。タイトル通り、ポップ。というか、タイトルがポップ(このセンス、巧いなあ)。
軽くて読みやすくて、そんでもってちょっとお洒落…なのか? どっちかというと、主人公の山本くんはカッコ悪いんだけど。絵里ちゃんは、カッコイイ。

ストーリー自体は、意味があるとは思わない。疑問は結局山積みなままのエンディング。だけれど、そんなことは気にならない。
破綻しているけれど爽やかで、薄っぺらいんだけど芯があって、理不尽だけど引っ張られる。勢いのある小説。そんな感じ。若さはあるけれど、別に上滑りしているような感じはないかな。

個人的な好みからいうと、キライではないけどスキでもない。だけど、なるほどな〜、と頷ける。たまに読むにはこういうのもイイかも、ね。

映画化された際のキャストを知って、ちょっと見てみたいとも思いました。絵里ちゃんが関めぐみさんっていうのはいいなあ。似合いそう。たぶんすげーカッコイイと思う。でもって、板尾さんが出てるらしいので、それが見たい(笑)。