映画「アヒルと鴨のコインロッカー」

この作品の映像化は、私も不可能だと思っていました。だからこそ、絶対に見たかった作品。ということで、恵比寿まで見に行ってきました。映画公式サイト→http://www.ahiru-kamo.jp/

結論から言うと、原作に忠実に作られていて非常に満足しました。こうしか描けないだろうなあ…と思っていた通りだったので、意外性などはなかったですが、でも充分楽しめました。これ、原作知らない人が見ても面白いのかなあ。面白いといいなあ。
とっても印象的だったのは、瑛太さん。彼の役は非常に難しいと思うのですが、非常にハマっていてよかった。序盤はいつも通りの彼の印象しかありませんでしたが、後半とかは特によかったなあ。
あと、ハロバイの関さんはどの役なのか非常に興味津々だったのですが、そうかあ、あの役かあ…。思っていた以上にある意味重要な役どころで驚きました。

私はこの作品自体は、ミステリーとしても物語としても非常に傑作だと思うけれど(伊坂作品の中ではレベル的にはピカイチだと思っているし)、どうも切なすぎてダメなのです。映画を見てもやっぱり切なくって…。だけど、とても愛しい物語でした。

今回映画を見て、原作を読み返すことに決めました。文庫化作品が並ぶ本屋の平積み台を見て悦に入っている(かなり誇張)ファンとしては、正直早く伊坂氏の新作を読みたいと思っていたりもするけれど。


さて、そんなことを思っていたら、「重力ピエロ」の映画化に続いて、「死神の精度」も映画化されるんですか??
「死神の精度」は金城武さんに小西真奈美さんが出演とか。小西さんは「チルドレン」ドラマ化の時も出演されていたような?(ちなみに私はドラマは未見。)この作品は、何となく映画化の想像がつく…気がする。
これに対して「重力ピエロ」は一切キャストがわからない状態。春、誰がやるんだろう…。興味津々。