「ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺」

笑酔亭梅寿謎解噺 1 ハナシがちがう! (集英社文庫)

笑酔亭梅寿謎解噺 1 ハナシがちがう! (集英社文庫)

昨年の時点から読みたかった本作が文庫化されたということで、さっそく手にとってみました。オススメいただいた方が方だったので(個人的に勝手に大信頼を置かせていただいております!)、電車の中吊り広告で目にした後、速攻本屋へ直行。当然のように即読んでみました。その割には読み終わるまでにちょっと時間かかっちゃいましたが…。
で、この話。オモシロイ!! 私は昨今の落語ブームとは無縁だったのですが(「タイガー&ドラゴン」も見たい見たいと思っていたのに、結局1度もマトモに見れませんでした…)、これを読み終わって最初の感想は、
 落語が聞きたい!!
でした。たぶん同じ感想を持つ方が多いのではないでしょうか。
もちろん本格落語ミステリー(おお! 新ジャンル!?)なので、謎解き要素が自然に取り込まれていて、その部分も充分本格しているのですが、それ以上にやっぱりこの物語は落語がメイン。ひとつひとつのお題目と物語の融合のさせ方が非常に見事でした。
主人公の竜二、そして梅寿師匠はもちろん、各人のキャラクターもすごくよかったです。落語家さんはじめ、「芸人」の世界って、こんな感じなのかな〜と興味深く読みました。松茸芸能なんてネーミングもステキ(笑)。
で、この作品読み終わっての次の感想は、
 続編を読みたい!!
でした。と思ったら、続編が出たようで。ハードカバーかあ…。今回のように1年半くらいで文庫化されるのであれば待ってもいいけど、でもかなり興味を惹かれております。こんなに「続編が読みたい」と思った作品はひさしぶりかも。
ということで、かなり満足な作品でございました。あーおもしろかった。
文庫の解説を桂文珍師匠が書いているあたりも興味深かったです。


ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉 (笑酔亭梅寿謎解噺 (2))

ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉 (笑酔亭梅寿謎解噺 (2))