「ルパンの消息」

新年1作目の読了本。

ルパンの消息 (カッパノベルス)

ルパンの消息 (カッパノベルス)

実家生活の最中、母が図書館で借りていた本作を読みました。横山秀夫氏の警察モノをこよなく愛する私としては、いずれ読みたいと思っていた作品。ちょうどよかった(笑)。
第9回サントリーミステリー大賞で佳作となった、横山氏の「幻の処女作」。現在の氏の作品を知っている者としては、若干安易に見えてしまう動機面など物足りなさを感じないと言えば嘘になりますが、それでもやはり巧い。胸にグッと来るエピソードもしっかりあり、緊張感を伴う展開はこの頃から既に私好みでした。良作。