「リミット」

リミット (講談社文庫)

リミット (講談社文庫)

「遮断」を読むために、一番おもしろいところで一時中断していた本作。ようやく読了しました。
今回も、ミステリーというよりサスペンスといった内容。ドラマチックな展開と巧みな人物描写。そのリアリティについつい感情移入をしてしまい、序盤から中盤にかけて、思わず読むのが辛くなってしまうほどでした。
しかし後半、加速度的に進んでいく物語に一気に夢中になってしまいました。ハラハラドキドキのこの展開は、さすが。
終盤にかけての展開が非常におもしろかっただけに、ラストはもう少し書き込んで欲しかった印象もありますが、それでも充分楽しめる作品だったことは事実。
作者がもともと脚本家だということもあってか、ついつい映像化されたときのことを考えてしまうのですが、本作も映像化向きの作品っぽいな〜と思ったり。あ、既にドラマ化されてるのね。
この人の作品は、他にも読みたいものがあるので、時間があるときに読みます。