「Jの神話」

こちらも、常に挑戦的な試みを続けているという印象の作家。森博嗣氏、清涼院流水氏、蘇部健一氏に続くメフィスト賞作家。…そういう意味では、やはり受賞作にもパンチがあるのは事実かもしれません。

Jの神話 (講談社文庫)

Jの神話 (講談社文庫)

第4回メフィスト賞受賞作。
ネット上で注文した「イニシエーション・ラブ」が到着するまでの期間、読むものがなかったので何となく本作に手を出してみました。(だって家にあったから。)
相方が私に勧めなかった理由が確かにわかりました。私はダメだなあ、こういうの…。デビュー作なので文章が稚拙な印象があるのはまあ仕方ないとして、物語展開が私には合いませんでした。
ミステリーとして読み始めたのがそもそも間違いだったのか、まあそれでも意外性という意味ではナカナカの作品…なのかもしれません。その点のみで、ですが。
まあ最大のトリックはこれがメフィスト賞だという辺りでしょうか(嘘)。
どうでもいいですが、私がたまに利用するネット書店では乾くるみ氏は何故か「女性作家」に位置づけられているのですが、この本を読むと男性であることが取り敢えずよくわかります…。これもある種の偏見なのかしら。