「少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉」

少年計数機―池袋ウエストゲートパーク〈2〉 (文春文庫)

これまた非常に面白かったです。
シリーズ1作目を読んで、それまでの先入観を一気に払拭されかなりの好印象を持っていたのですが、本作を読んでさらにシリーズ作品を読みたくなりました。語り口が軽妙なので読みやすいし、ストーリー自体が非常に面白い!
特に心惹かれるのは、前作同様登場人物のキャラクター。主人公のマコトはもちろん、重要な役どころを担うGボーイズのボス・タカシやサルだけでなく、「妖精の庭」のショー、「銀十字」の喜代治と鉄、「水のなかの目」のミナガワなど、各作品に出てくる脇を固めるキャラクターの何と魅力的なことか!
特に表題作「少年計数機」のヒロキのキャラクターはかなり秀逸。物語自体も、これが一番お気に入りだったりします。
続くのは、最高にカッコイイ老人キャラに痺れる「銀十字」かな。
何にせよ、こういうシリーズ（構えず読めて、なおかつ面白い!）はかなり重宝します。今後もいろいろ読んで行きたいと思います。満足満足。