「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」

またも遅れ気味ですが、読んだので感想を。ひさびさの歌野作品。タイトルから「いったいどんなのなんだ??」と実は不安半分で読んだのですが、思ったテンションとは違い、読みやすい連作短編集でした。もちろん、11歳のひとみちゃんはいいキャラ。歳三さんとパパも好き。
歌野作品ならではの、驚かせつつも、ちょっとブラックというか、むむ…と考えさせられてしまうような展開は、さすが。事件そのもの以外の部分での驚きも、巧いなあと。術中にはまってるんだろうな。
必ずどこかでハッとさせられる、安心して読めるけど気の抜けないミステリー。今後も歌野作品は、ぼちぼちと読んでいきます。続編も出ているので、これもそのうち読みたいところです。

舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)

舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵 (カッパ・ノベルス)