「告白」

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

数年前から読みたいな〜と思いつつ、こっそりひっそりと文庫化を待っていた作品。ということで、読みました。
ただまあ、周囲からは「いやーな気分になる」だの「暗くて途中から進まない」だのと聞いていたので、かなり警戒しつつ読みました。
結果から言うと、それは正解だったかな。先入観なしだと、どっぷり暗くなっていたかもしれませんw
でも逆に言うと、警戒していた分そのあたりは平気でした。ただひたすらその「告白」と展開に引き込まれ、感情も揺さぶられました。
いやな気分になったかというと…まったくならなかったわけではないけれど、いろいろなことを考えさせられました。何が正しくて、何が間違いなのか。いや違うな、なんて言ったらいいんだろう…。
決して読んでいて楽しい話ではないし、他人に大手を振って勧められる作品でもありませんが、それでも、すごい力を持った作品だと思います。しかもこれがデビュー作なんでしたっけ?