「密室殺人ゲーム2.0」

密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-)

密室殺人ゲーム2.0 (講談社ノベルス ウC-)

問題作「密室殺人ゲーム王手飛車取り」(ををっと、感想書いてないのね、私。読んでますちゃんと!)の続編が出たということで、ワクワクニヤニヤしながら読みました。…というと、私自身がヤバい奴みたいですね。まあ仕方ないか。だって、「あれ? 前作のラストって確か…」と思いつつ読んでいったら、変わってないんだもん、前作と。もちろん、その辺りの謎は、中盤から解かれていくわけですが。

このシリーズについては、ここまで行くと想像してゾッとするよりも、単純にヤバイ人たちだなあ〜と思いつつ、その推理合戦を楽しく眺めていられる感じ。最近ミステリーから離れがちだった私からすると、あまりのその「新本格」(?)っぷりに、単純に「おもしろいなあ」と。ま、親兄弟には薦めませんが、ミステリー好きには薦めます。

登場人物たちとは絶対お友達にはなりたくないけれど、こうして小説世界で読んでいる分にはオモシロイ。この手のストーリーが許せない人には、とことん許せないのでしょう。倫理観崩壊? 現実世界との線引きが出来ない人はサヨウナラ。私も10年前なら読めてなかったかも。なんてキャパシティが広がったのでしょう、ビバ自分。

…てか、やっぱりヒドイけどね、この話(笑)。でも、ひさびさに読んだミステリーはおもしろかったんだもの。とりあえず、今は笑ってこんな感じ。