「秋期限定栗きんとん事件 下」

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

頑張って手に入れた翌日には読了。どんだけ気合入ってたんでしょ私。実際探し回ったしねえ。
ということで、本作です。読み終えて1日以上経っているのですが、…思い出すと今でもちょっと頬が緩む感じ。ひさびさに、読み終えて気持ち悪いくらいニヤニヤしちゃう作品でした。いやねー、何かもう、ニヤニヤしちゃうんですよ、どうしても。終盤のあの展開は。前作(夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫))の内容はまったく覚えていないくせに(苦笑)、それでもなお、ニヤニヤしちゃうんですよ。もう、これは仕方がない。こんな展開を望んでいた覚えはないんだけどなあ。こういう要素を望んでいた覚えはないんだけどなあ。でもま、いいや。おもしろいから。
もともと実はこの小市民シリーズは、そんなにハマっていませんでした。理由は簡単、主人公2人のキャラクターが、あんまり好きになれないから。(故に1番のお気に入りは堂島兄弟。)なので、私はその後に立て続けに読んだ古典部シリーズの方が好みだと、そう思っていました。…だけど意外と、小市民シリーズへの愛はあったみたいですw
とりあえず、今回は日常の謎系は前半でちらっとあった程度。全体を通してのメインの事件と、主人公2人(小鳩くんと小佐内さん)の青春物語について、しっかり堪能させていただきましたとも。うん、おもしろかった。ラストの瓜野くんは、少々かわいそすぎる感はありましたが。(結局あのシーンで彼のパートは終わっちゃったしなあ…。)
次回の「冬期限定」で、このシリーズも終了なのでしょうか。まあ、2人も高校卒業しちゃうもんねえ…。たとえ主人公2人が人でなしであろうと、私はこのシリーズに愛を感じてしまったので、もちろん次作も読みますとも。てか、正直かなり楽しみです。…もう少し早めに出てくれると、ストーリー忘れなくて済むから助かりますw

しかし本作でもっとも愛を感じたのは、辻真先さんの解説かな。ラノベも読んで、wikiで米澤情報を調べる、御年まもなく77歳! カッコよすぎます。ステキ。