「秋期限定栗きんとん事件 上」

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

さて、続けてこの感想を。下巻ももう出ているようですが、まずは上巻から。(下巻、今日買おうっと…。何故かもうちょっと先に出るものだと思って別の本を読んでました。とりあえず本屋行かなきゃ。)
この1年で古典部シリーズを立て続けに読んで、そちらの方が印象が強かったのですが、もともと米澤作品にはこの小市民シリーズから入ったのでした。…前作の「夏期限定」から時間が経ちすぎてて、さっぱりストーリー覚えていません。あれ? 小鳩くんと小佐内さんの互恵関係って解消されたんでしたっけ? んーさっぱり。
ということで、帯にある通り、本作はしょっぱなからちょっとビックリ。

小鳩君に、彼女ができました。

ホントだよ、できてるよ、彼女。小佐内さんも小佐内さんで、何か楽しそうにやってるよ。いやー、青春してるな、2人とも。何かもう、お姉さんはちょっとだけ複雑な思いながら、でも生暖かく見守っているよ…とかよくわからない心情で読み進めました。ホントにわけわかんねーw
相変わらずの「日常の謎」系ミステリーということで、今回も淡々とおもしろい感じ。私はこのシリーズでは、堂島くんが一番好きだということに気付きました。いいキャラだなあ。好きですよ。
そして最後の最後で、ちょっと不穏な空気を醸して終わる上巻。…これは何気に下巻が楽しみです。結局は、小市民じゃない2人を堪能したいんだよなあ。

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)