「果断―隠蔽捜査2」

まだ昨年読んだ本の感想を書いていないものもあるのですが、先に今年初の読書の方を。

果断―隠蔽捜査〈2〉

果断―隠蔽捜査〈2〉

昨年終盤から割と積極的に読んでいる、今野敏作品。特に「隠蔽捜査」はおもしろくてハマったので、続編となる本作も読んでみました。
今回も期待通り…いや、期待以上におもしろかったです。私はやっぱり、樋口シリーズよりこちらの隠蔽捜査シリーズの方が好み。主人公の竜崎のキャラクター、そしてその家族の描き方がとても好きなのです。
前作の感想(http://d.hatena.ne.jp/staygreen/20081005)でも書きましたが、とにかく私はこの竜崎の生き方に憧れます。100%共感はできないけれど、でも単純に憧れます。正直、こんな上司がいたらいいなあ、と本当に思っています。そしたら絶対、一生ついていきます。融通が利かなくてやりづらそうではあるけれど…。でも絶対に、憧れます。こういう生き方をしたい。心からそう思います。
でもって、その周りの人物が、今回もまた良かったなあ…。家族、そして警察のメンバー。彼らの竜崎に対する言葉のひとつひとつが、結構グッと来たりして。
さらに今回は、ミステリーとしても非常にイイです。ついついキャラクターモノとして私は読んでしまいそうだったのですが、物語展開もとても巧い。思いも寄らない展開で、ハラハラわくわくドキドキ最初から最後まで非常に楽しく読めました。
ということで、大満足の1冊でした。新年早々ええもん読みました。今日偶然CSで目にした今野敏氏のインタビューによると、今年の早い時期に「隠蔽捜査3」も発行予定だとか? 楽しみに待ちたいと思います。

隠蔽捜査 (新潮文庫)

隠蔽捜査 (新潮文庫)