「館島」

館島 (創元推理文庫)

館島 (創元推理文庫)

立て続けに(?)、今月読み終わっている本の感想を。7月に文庫化されているのに気付かず、出張先の駅近くの本屋で発見して即買いした本作。んー、でも本屋さんで見かけたのはたぶん初めてだと…(平積みされていなくて気付かなかっただけ??)。
で、本作。おもしろいわー。
私は以前から、石崎幸二東川篤哉だと思っている…と公言していましたが、これはハッキリ撤回します。まあ石崎作品がしばらく出ない間に読んだ東川作品の数とその出来で、気付いたら逆転していたようです。正直、東川作品の方が、なんというかユーモアミステリーとして完成されていると思います。かつ、ロジックやトリックもしっかりしていて華があっておもしろい。特に今回は、非常に見事。いやー、ホントにかなり好きかも。
確かに例によって薄っぺらい部分はあるものの、キャラクターもいいしストーリーもいいし、先述の通りロジックもトリックもいいので、個人的には大満足。今回のトリックは本当に派手だしいいと思うんですよね。犯人とか動機とかはもうどうでもいいんですけど。トリックトリック。あとキャラクター。舞台が瀬戸内海ってのもまた個人的には親近感が湧いてツボ(笑)。
東川作品はなんというか、非常に肌にも合うので、本当に大好きみたいです私。これからも重宝して読んでいきます。ということで、もちろん石崎ファンも続けますが、私は東川ファンでもあります!! 今後これも公言しようっと。←何の宣言なんだか…。