「真夜中のマーチ」

とりあえず、ついさっきお風呂の中で読み終わったものの感想から書いていきましょうかね。

真夜中のマーチ (集英社文庫)

真夜中のマーチ (集英社文庫)

どうやら本作、つい最近ドラマ化されたようで。
http://www.wowow.co.jp/dramaw/mayonaka/
フルテツが山内さんだったことを↑で知り、「見たかった!!!!」とついつい思ってしまいました。
それはさておき。

奥田作品を読んだのは、それなりにひさしぶり。なぜ今さら本作かというと、ドラマ化されたということで本屋に平積みになっていたのを、何となく手にとってしまったからという、ただそれだけの理由でした。
帯には「クライム・ノベル」とあったので「最悪」のような作品かと予想していたのですが、読み始めたらこれまで知っている奥田作品とは一味違って、なかなかに興味深かったです。この作者も多彩というかなんというか、いろんな作品を書く人だなあ。これまた今さらながらに感心してしまいました。(←何か私、偉そうな書き方だな。)

で、何が「最悪」と決定的に違うかと言うと、「軽さ」。登場人物のキャラのせいか、軽い軽い。といっても、「インザプール」ともまた違う感じ。幅広いなあ。
このテの作品の魅力である、ノンストップでどんどん進んでいく話の展開と、それぞれ立ったキャラ設定で、最後まで飽きることなく一気に読みました。さすがに面白かったな。
個人的にはこの物語の結び方、なかなかにお気に入りです。
結局登場人物には特に感情移入することなく読んでいましたが、25歳という主人公たちの言葉に、一部反感を覚えたり共感を覚えたり。私自身はもう何年か前にその年齢を過ぎてしまっていて、だけど、とある登場人物のとある言葉に「そうだよね〜」なんて思ってしまう場面もありました。

最悪 (講談社文庫)

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イン・ザ・プール (文春文庫)

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