「月光ゲーム―Yの悲劇’88」
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/07/10
- メディア: 文庫
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しばらく感想を書くのをサボってしまいました…。先月読んだ本について、立て続けに書いておきます。
まずは、有栖川氏の長編デビュー作、「月光ゲーム」。学生アリスシリーズは非常に評価が高いこともあって、以前から読んでみたいと思っていました。当然のように相方が持っていたので家にはあったのですが、ようやく手に取ることができました。
さて、予想していた通り、シンプルかつストレートなミステリー。読者への挑戦状もあり、作家有栖川氏の原点と呼ぶにふさわしい作品だなあ…と思いました。この長編デビューの時点から、「らしさ」と「こだわり」が明確に出ていて、非常に好感が持てました。ちょっと青臭さもあるものの、そこがまた良い味を出しているようにも感じられたし。
大学生が主人公ということでキャラに感情移入がしやすいのか、非常に読みやすかったですし、アリス、そして江神部長という人物もなかなかに魅力的。学生アリスシリーズは、機会があればまた読みたいと思います。