「DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件」

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件

最近何かと多忙だったため、すっかり感想を書くのを忘れておりました。それなりに薄っぺらかった本作、もちろんしっかり読了しております。
今回のこの本に関しては、西尾ファンだからという以前に、「DEATH NOTE」ファンだからということで手に取ったといった方が正しい…かな。とはいえ、4:6くらいの割合ではありますが。(コミックスが好きでもノベライズ版買うことなんて私自身はあまりないので…。)

で、読んだわけですが。
こう言っては失礼ですが、西尾さんが(ある種)しっかり本格書いてるよー!! と驚いてしまったりしました。
普段の西尾さんの戯言たっぷりの文体とは少し傾向が違い(メロの手記という形態だし…。おかげで最初ちょっと読みづらかったけど)、さらには本作でそれぞれのキャラクターを知っている故の先入観もあり、ぜんぜん構えずに読んでいたわけですが、これはしっかり本格ミステリー作品としても成立していると思うわけです。いや、思っていた以上におもしろかったです。ホントに。
ま、「それはどうなの?」っていう設定がなくもなかったですが、原作(というかコミックス版「DEATH NOTE」)とのリンクを巧く生かして、原作ファン(特にLファン?)が楽しめるエンターテインメント作品になっているのではないでしょうか。個人的には、あまり期待していなかっただけに(失礼)とてもおもしろく読みました。