「狂骨の夢」

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

文庫版 狂骨の夢 (講談社文庫)

時間がかかりましたが、ようやく読み終わりました…。あーもう分厚い! それでもこれだけのページ数を飽きさせずに読ませるというのはさすがだなあ。
というか、600ページくらいの時点で、ようやくシリーズの主役が登場するって…(笑)。
姑獲鳥の夏」や「魍魎の匣」ほどのインパクトはなかったものの(特に後者はすごかったから…)、それでも充分に楽しませていただきました。心理学や宗教についての話も非常に興味深く、かなり惹きつけられました。
ミステリーとしても巧かったと思います。その事実自体は予想がついていたものの、いろいろと登場人物やら何やらが多いせいで、かなりこんがらがって理解するのに少し時間を要しましたが…。
そして本作の一番の名シーンはやはりラストでしょう。あれはイイです。好きだな、ああいうの。

とりあえず、また京極作品にはおなかいっぱいになったので、しばらくは読みません(笑)。一気に読めることは読めるのですが、何せページ数がページ数なので時間がかかる!! この人の作品は半年に1冊くらいのペースで充分っぽいな…。