2005年下半期記録
2005年下半期に読んだ本の記録など。作家50音順。
伊坂幸太郎「死神の精度」「魔王」「砂漠」
石田衣良「骨音―池袋ウエストゲートパーク3」「電子の星 池袋ウエストゲートパークIV」「赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝」
石持浅海「扉は閉ざされたまま」「セリヌンティウスの舟」
歌野晶午「女王様と私」「ブードゥー・チャイルド」
岡嶋二人「99%の誘拐」
京極夏彦「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」
古処誠二「遮断」
重松清「流星ワゴン」
蘇部健一「六とん2」
柄刀一「レイニー・レイニー・ブルー」
西尾維新「ネコソギラジカル(中) 赤き征裁VS.橙なる種」「ニンギョウがニンギョウ」「ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い」
貫井徳郎「殺人症候群」「悪党たちは千里を走る」
東川篤哉「交換殺人には向かない夜」
東野圭吾「毒笑小説」「黒笑小説」「怪笑小説」「探偵ガリレオ」「予知夢」「容疑者Xの献身」
福井晴敏「終戦のローレライ」
古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」
本多孝好「MISSING」「ALONE TOGETHER」
森博嗣「τになるまで待って」「ダウン・ツ・ヘヴン」
横山秀夫「半落ち」
米澤穂信「春期限定いちごタルト事件」
相変わらず、少ない冊数ですこと。しかも例によって新刊は少なめ…でもないか(あくまで当社比)。
前期に比べるとそれなりにハードカバーも読んでいるし。読んでるか? 読んでるな。よし。
んでもって、ミステリーばかりを読んでいます。読んでるか? 読んでるな。よし。
今期の主なトピックスとしては、以下のような感じです。
- 老後に読む予定だった京極夏彦についに手をつける。
でも2作読んだ時点で止まってます…。「魍魎の匣」で満足しちゃったきらいあり。
だってお腹いっぱいになるくらいおもしろかったんだもん!
- 意外にも東野圭吾を多数読む。
気付いたら「ガリレオ」「○笑」両シリーズを読破しておりました。前者は「容疑者X」を読むためだけに読み始めたという説もありますが。どちらも好きです。
- 好きな作家の新刊はしっかり押さえる。
古処誠二・伊坂幸太郎の両氏は必読なのです。
貫井徳郎・歌野晶午の両氏についても話題の新刊は抑えております。
石持浅海、東川篤哉については未だハードカバーは未読。てへ。
- 戯言シリーズの完結を見届ける。
あまりに後腐れのない大団円にちょっぴりびっくり。
ま、最後まできちんとリアルタイムで見届けたというのは、よいことでしょう。というか、リアルタイムじゃなかったら、きっと読まなかったことでしょう。
印象に残った本を挙げると、大体以下の通り。
こうして考えると、「このミス」あるいは「本格ミステリ」にランクインしてる作品が多いんですねえ。重複してるのは割愛しようかと思ったら、ぜんぜん残んないでやんの。ちなみに「このミス」発表時の感想はコチラ。
これについては重複しているといっても書かずにはおれません。だって、どう足掻いても、今年のベストミステリーはやっぱりコレしかないんですよねえ。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/08/25
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東野圭吾という作家の過去の実績を鑑みても、ここへきて未だにこういう作品を生み出せるというその事実に、ただただ圧倒されます。
文句なしに面白い。素晴らしい!
「魔王」とどちらについて触れようか悩んだのですが、ひさびさの書き下ろし長編ということでこちらで。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2005/12/10
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伊坂ワールド全開の、とても素敵な物語でした。自らの大学時代を思い出して、ちょっとだけキュンとしちゃったり。
大好きな作品とのリンクも非常に嬉しかったです。
誰が何と言おうと、コレに触れずに終わることはできません。
- 作者: 古処誠二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/12/20
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私自身とさほど年齢の違わない作者(といっても10年くらい違うか…)が描く太平洋戦争下の沖縄の現実。胸に迫ってくる静かな緊張感、胸を抉るような臨場感。
これからも氏の作品を読み続けていきます。
新刊ではありませんが、文庫化を待ち望んでいました。
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2005/06
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とてつもなく重いテーマを持った問題作。読んでいてつらいシーンがいくつもありましたが、胸にズシリとくる作品でした。こういう作品こそ、私は傑作だと思います。
何でこれ、刊行時に世間から評価を受けなかったんだろう。評価できなかったのかなあ…。
これはもうヤバイ! おもしろい!! 本当にお腹いっぱいになるくらいにおもしろかったです。
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/09/08
- メディア: 文庫
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あの分厚さが苦にならないって相当だと思います。「姑獲鳥の夏」もおもしろかったですが、この作品のインパクトはものすごい。
いや〜、そりゃ売れるわ、京極夏彦!
ということで、2005年もよい読書をいたしました。2006年もよい本をたくさん読みたいな♪