「ベルカ、吠えないのか?」

ベルカ、吠えないのか?

ベルカ、吠えないのか?

いろいろな方による大絶賛を受け、読んでみた本作。「イヌによる近現代史」、そりゃあ思わず手にとってしまいます。実際、かなり斬新な作品でした。
でも実は、感想を書くのが難しかったり。正直、結構な衝撃を受けているような気がします。非常に力強い作品でございました。
「面白かった?」と訊かれれば、「面白かった!」と答えます。
「カッコよかった?」と訊かれれば、「カッコよかった!」と答えます。
でもコレ、他人に手放しでお薦めできる本かというと、そういうわけでもないのです。個人的には、発想と構成、そして文章力にぐいぐいと引っ張られるように読んだので、それに快感を覚えられる方にはお薦めできるんですけど、大いに好みがあるのだろうな〜…と。本作が直木賞を逃したというのは非常に残念ですが、でもそれもわかるような気がします。
いずれ再読をしてもいいな〜と思う作品ではありますが、とりあえずはしばらく保留。とりあえず決定しているのは、再読する際には、イヌの家系図を作ります(笑)。
うぉん。