「幽霊刑事」

幽霊刑事 (講談社文庫)

幽霊刑事 (講談社文庫)

これはもうミステリーというよりラブストーリーという感じがします。理由もわからぬまま殺されてしまい幽霊になってしまった主人公と、残された婚約者のせつない恋物語
勿論さすがこの作者だけあって、事件そのものの謎ときや、主人公と相棒くんとの掛け合いなども非常に面白いのですが、それ以上にラブストーリー度が高し。
この話の見事さは、主人公が幽霊と言うその設定をこの上なくうまく生かしているところにあると思います。
最後の演出も綺麗だし、いいのではないでしょうか。(やはりこの終わり方だからラブストーリー度が急上昇なんですよね…。本編はしっかりミステリーしてるのですが。)
何だか異常に読みやすかったです。色々な方にオススメできる作品かなと。