「幻想運河」

幻想運河 (講談社文庫)

幻想運河 (講談社文庫)

カバーの作者のコメントによると、有栖川氏の裏ミステリーベスト1らしいです。てか裏ミステリーって何ですか?
多分、決して嫌いなタイプの話ではないのですが、私はこれを有栖川氏の書く「ミステリー」として読みはじめてしまいました。そのため、正直イマイチ評価できません。
話は綺麗なんですけどね…。アムステルダムの町並みの描写も見事で、目に浮かぶ感じですし。まあ最初から最後までTRIPしちゃってる感じはありますが。それがアムステルダムという町と合っているのかなとも思ったり。(DRUGやるためにわざわざオランダに行く人の気持ちはさっぱりわかりませんが。)
私はオランダを訪れたことがないですし、大阪のいわゆる川沿いもほとんど知りませんので(一応元は半関西人なのになあ)、それがどこまで重なるかはわかりませんけれど…。
ちなみに結局私には真相わかってないのです。いや、導かれる答えはあれしかないのかもしれませんが。