「埋み火」

埋み火 (双葉文庫)

埋み火 (双葉文庫)

ということで、2011年最初に読了した本。年末、帰省する新幹線の中で読み始めて、案の定立ったまま泣きそうになって、最後1割くらい残して年明けて、年始早々に読了。
ひさびさの日明作品でしたが、やっぱり大好きでした。前作の「鎮火報」も本当に好きだったんですよねー。キャラクターのひとりひとりが好きだったし、彼らの持つ信念が好きだった。本作で再び彼らに出会えて、嬉しかったです。…といいつつ、細かい部分は思いっきり忘れていたのですが。でもでも、大好きな大山母子に再会できたことは、本当に本当に嬉しかった!!
とても丁寧に描かれる物語は、ミステリー要素は薄くてもドラマチックで、つらい部分もあるものの、胸にあたたかく沁みてきます。いや、エピソード的には実は結構リアルでしんどいなあ、と思うところもありますが。雄大の正義、仁藤の正義、どちらも好きだけど、どちらかだけが正しいのかといわれると、やっぱり迷ってしまう。そして、どちらも好きだ。←
そして、やっぱり続編が読みたいなーと思ってしまったり。だって、ラストのあの展開は、狙ってるでしょ?