「ηなのに夢のよう」

ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)

ηなのに夢のよう (講談社ノベルス)

とりあえず新年1つ目のUPということで、これが一番ふさわしいかと(笑)。
Gシリーズの6作目ということですが、もうこれはこのシリーズに閉じて楽しめる話でないことが確実ですね。「森ワールド」という1つの大きな括りで。そう捉えると、今回はまさに「転換点」。非常に興味深く読みました。
だって、登場人物一覧表見ただけで、ある人の名前を見て驚き。でもって読み進めていくと、さらなる意外(?)な人物の登場に、ニヤニヤ。さらにあの人の正体についてもいろいろと予想を張り巡らせて、ワクワク。

もはや完全にミステリーではありませんが(「森ミステリー」というのであれば、アリ)、この世界の収束していく様を見たいので、私はこれからも本シリーズを追い続けていきますとも。行き着く先はわかっているけれど、その過程が知りたいのです。

そして本作については、終わり方のせつなさは、氏の作品の中でもかなり上位ですね…。ある意味、非常に予想外の展開ではありました。もちろん泣きはしませんでしたが、それでも非常に心に残るエンディングでした。せつないなあ…。

さて、Gシリーズのメインキャラと思われていた3人衆の影がさらに薄くなってしまったものの、いよいよ今後の展開が楽しみになってきました。
と思ったら、次は新シリーズだそうで。ちっくしょー。いいけどね。