「学ばない探偵たちの学園」

学ばない探偵たちの学園 (ジョイ・ノベルス)

烏賊川市ではない、新シリーズ? の第1作。タイトルからして学園モノということで覚悟はしていたのですが、いやいや、予想通りの軽さでした…（笑）。
もともと軽いノリの文章が売りの作家さんではあるのですが、初の一人称ということもあり、なおさらに軽い感じです。語り手のキャラ自体が非常に軽薄なので、なおのこと。全く気構えなしに読めるという点でも非常に重宝している作家さんです。文章の軽さがいい方向に作用していると思います。
この人の場合、一見バカミスのように思いがちですが、それでも物理トリックがしっかりと考えられているので、ミステリーとしてもこれは面白いのではないでしょうか。
相方とも話していたのですが、黒田研二氏と同じようなところに私の中では位置づけられています。もはや安心して読める人になってきたのかもしれません。（これは石崎幸二氏と同じ意味でかも。）