「UNKNOWN」

浮かれついでに過去感想UP。

UNKNOWN (講談社ノベルス)

UNKNOWN (講談社ノベルス)

第14回メフィスト賞受賞作品。
自衛隊の内部での盗聴事件。自衛隊という閉ざされた空間の中で起きた、非常にシンプルな事件。地味といえば非常に地味。でもこれだけの題材で、飽きさせることなく最後まで読ませる筆力は見事としか言いようがありません。朝香二尉と野上三曹のコンビも魅力的で、一気にこの作者がお気に入りになったのです。
非常に静かな文章なのに、どこかに秘めた熱を感じさせてくれる、そういう作者だと思います。